1) 東大新洞(トンデシンドン)と西大新洞(ソデシンドン)
大新洞(デシンドン)の昔の地名は「ドクバッゴル」または「コブンドリ」であった。「ドクバッゴル」は楮(こうぞ)が多い村という意味である。「ドクバクゴル」「タクパクゴル」などと呼ばれた。「コブンドリ」は行李(こうり)を作る人たちという意味と曲がりくねった道という意味の二つが考えられる。
日本植民地時代に日本人の流入が急激に増えると龍頭山の西から九徳山の下の谷までの住宅団地が造成された。大庁洞(デチョンドン)、富平洞(ブピョンドン)、富民洞(ブミンドン)、宝水洞(ボスドン)、大新洞(デシンドン)に格子上の真四角な住宅地が形成された。富民浦(ブミンポ)の一部と大峙里(デチリ)の一部に属していた地域に大新洞が新たに生まれた。大新洞という地名は、この大規模な新しい市街地が「ハンセボル」と呼ばれたことから始まった。大きいという意味のハンが「大」、新しいという意味のセが「新」として漢字式の表現に変わり、日本式の地名が大新町となった。大新町は1926年に東大新と西大新に分離され、解放後、今日の名前になった。