この古墳は天馬山北東の海抜50~60mの傾斜面にある小型竪穴式石槨墓で、このような石槨構造は金海市の礼安里、釜山広域市の堂甘洞などの例がある。 いまは南港が見下ろせる遺跡周辺は現在住宅が立ち並んでいて他の遺跡の跡は探すことができないが このような小型の遺構は単独で存在するよりは群集墓的な性格である場合が多く、他の遺構の存在も推定が可能だ。遺構の中の石槨南端の壁側から赤褐色を帯びたやわらかい質感の甕器、有蓋杯、 長頸壺など新羅時代の土器計9点が出土した。